講師の松平です。
筆で字を書く時間を持つということ。
今は毎日パソコンに向かい、自分で字をペンで書く時間ですら少なくなっているのではないでしょうか。
現に、書を学び始めたいと思う方たちも皆さま、「久しぶりに集中した時間を持つことができた。」とか、「何も考えない、ただ墨と筆のことだけを考えて、雑念がない時間を持つことなんて今までになかった。」と、言います。
では、上手に字を書くときとは、どのような状態なのでしょう。
孫過庭の『書譜』の中にある、「五合・五乖(ごごう・ごかん)」ということ
を、私は習いました。
「五合」とは、字が上手に書ける五つの条件。「五乖」とは、字が上手に書けない五つの条件です。
今日は、「五合」をまず、御紹介します。
1.心怡務閑=心(こころ)やすらかに務め閑なる
こころ安らかで俗事から開放されるとき
2.感恵徇知=恵(けい)に感じすみやかに知る
頭のひらめきを感じ理解できたとき
3.時和気潤=時(とき)和し気うるおう
時節が良く気候がしっかりと落ち着いたとき
4.紙墨相發=紙墨相わす
紙と墨がよくあったとき
5.偶然欲書=偶然書せんと欲す
偶然に書こうと欲したとき
五合に達し上手に字が書けたときというのは、とても爽快なものです。
ですがなかなか大変ですね。私も現に、修行の身・・・。
逆に、今日はお天気が悪いから書ーけないなんて言い訳にもなってしまいますし。
まず、自分の好きな字を書く。名前を丁寧に書いてみる。そこから、始めてみるのが一番かと思います。
すると、どんどん、上手になりたいと思うようになってくるのです。
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